外国人が国外転出届を提出する時のチェックリスト:手続き、必要書類、注意点まとめ

再入国する予定の無い外国人が出国する際、国外転出届の提出は必須です。
この記事では、転出届の提出場所、タイミング、必要な書類、そして提出によって生じる影響について詳しく解説します。
公共料金、年金、家賃、契約など、出国前に確認すべき重要なポイントをまとめました。

国外転出届とは?外国人が知っておくべき基本

転出届の定義と目的

転出届は、日本での仕事や生活を終えた外国人が、日本から出国し、他の市区町村へ移住、または海外へ転出する際に必要な手続きです。

転出届は、住民基本台帳法に基づいており、市区町村が住民の居住地を把握し、行政サービスを円滑に提供するために重要な役割を果たします。
外国人が転出する際には、この手続きを行うことで、日本の行政システムから正式に離れることになり、
その後の手続きや権利関係に影響を与える可能性があります。

なぜ外国人も転出届を提出する必要があるのか

外国人が日本に滞在する際、住民基本台帳に登録されることで、様々な行政サービスを受ける権利を得ます。
しかし、転出届を提出せずに日本を離れてしまうと、行政機関は正確な居住状況を把握できず、
必要な情報やサービスが提供されなくなる可能性があります。
さらに、在留資格の更新や変更、将来的な再入国申請などにおいて、転出届の未提出が不利な影響を及ぼすことも考えられます。
正確な情報を行政機関に提供することは、日本での滞在を円滑に進める上で非常に重要です。
転出届を提出することは、法律で定められた義務であると同時に、自身の権利を守るためにも必要な手続きと言えるでしょう。

転出届を提出しないとどうなる?

転出届を提出しない場合、住民票が更新されず、行政サービスが受けられなくなる可能性があります。
また、将来的に再入国する際に、不利益が生じる可能性も否定できません。
正確な情報を提供することは、日本での生活を円滑にする上で重要です。

将来的に日本に再入国する際、過去の居住状況に関する情報が正確でないと、入国審査で不利な扱いを受ける可能性も否定できません。さらに、住民税が課税され続けてしまう、といった経済的なデメリットも考えられます。
これらのリスクを避けるためにも、転出届は必ず提出するようにしましょう。

転出届の提出方法:場所、タイミング、必要書類

提出場所はどこ?

転出届の提出場所は、原則として現在住民登録をしている市区町村の役所または役場です。
窓口で直接手続きを行うのが一般的ですが、多くの自治体では郵送での提出も受け付けています。
郵送で提出する場合は、各自治体のウェブサイトから申請書をダウンロードし、
必要事項を記入して、本人確認書類のコピーなどと一緒に送付します。

提出するタイミングはいつ?

転出届は、通常、転出予定日の2週間前から提出することができます。
これは、転出後の住所が確定していなくても、事前に手続きを開始できることを意味します。
計画的に行動し、スムーズな転出手続きを目指しましょう。

必要な書類は何?

転出届の提出には、本人確認書類(在留カード、パスポートなど)が必要です。
また、印鑑(サインでも可)や、国民健康保険証(加入者のみ)も持参しましょう。
各自治体によって必要な書類が異なる場合があるので、事前に確認することをおすすめします。

これらの書類に加えて、各自治体によっては、その他の書類が必要となる場合もあります。
例えば、転出先の住所を証明する書類や、代理人が申請する場合は委任状などが必要になることがあります。

転出届を提出するとできなくなること

住民サービスの利用制限

転出届を提出するということは、その市区町村から住民としての登録がなくなることを意味します。
そのため、様々な行政サービスが利用できなくなることを理解しておく必要があります。
具体的には、住民票の発行、印鑑登録証明書の発行、住民税の納付や還付手続き、国民健康保険や国民年金に関する手続きなどが挙げられます。
特に、税金や保険に関する手続きは、後々トラブルに発展する可能性もあるため、注意が必要です。

国民健康保険の資格喪失

国民健康保険に加入している場合、転出届の提出と同時に資格を喪失します。
出国後の健康保険については、渡航先の国の医療保険制度に加入するか、海外旅行保険などに加入する必要があります。
また、クレジットカードに付帯している海外旅行保険もありますので、確認してみると良いでしょう。
出国後の健康保険については、自身の状況に合わせて、適切な保険を選択することが重要です。

印鑑登録の抹消

印鑑登録をしている場合、転出届の提出と同時に登録が抹消されます。
印鑑登録は、不動産の売買や自動車の購入など、重要な契約を行う際に必要となる場合があります。
もし、出国前にこれらの手続きを行う予定がある場合は、転出届を提出する前に手続きを済ませておく必要があります。
また、出国後に印鑑証明が必要になった場合は、在外公館で発行してもらうことができる場合があります。
ただし、在外公館で発行できる印鑑証明は、日本のものとは形式が異なる場合がありますので、事前に確認しておくことが重要です。
在留資格への影響と注意点

転出届と在留資格の関係

転出届の提出は、在留資格の更新や変更に影響を与える可能性があります。
出国後の在留資格については、事前に出入国在留管理局に確認することをおすすめします。

例えば、転出届を提出せずに長期間日本を出国していた場合、「継続的な居住意思がない」と判断され、
在留資格の更新が認められないことがあります。また、転出届を提出した後に、再び日本に在留する場合は、
新たな在留資格を取得する必要があります。
その際、過去の転出届の提出状況が審査の対象となることがあります。
そのため、出国後の在留資格については、事前に出入国在留管理局に相談し、必要な手続きを確認しておくことをお勧めします。

再入国許可の確認

有効な再入国許可を持っている場合、転出届を提出しても、その許可が無効になることはありません。
再入国許可は、日本に在留する外国人が、一時的に出国し、再び日本に入国することを許可するものです。
転出届は、住民登録を抹消する手続きであり、再入国許可とは異なる手続きです。
ただし、再入国する際には、有効な在留カードと再入国許可証を必ず提示する必要があります。
これらの書類を提示できない場合、入国を拒否される可能性がありますので、注意が必要です。
また、再入国許可の有効期限が切れていないか、事前に確認しておくことも重要です。

在留カードの返納

在留期間が満了し、再入国の予定がない場合は、空港などで在留カードを返納する必要があります。
手続きについては、出入国在留管理局の指示に従ってください。

出国前の最終チェックリストとまとめ

公共料金、年金、家賃、契約の解約手続き

電気、ガス、水道などの公共料金、年金、家賃、携帯電話などの契約は、出国前に必ず解約手続きを行いましょう。未払いがあると、後々トラブルになる可能性があります。

家賃については、大家さんまたは不動産会社に連絡し、退去日を伝え、敷金の返還手続きを行う必要があります。携帯電話やインターネットなどの契約も、解約手続きを行わないと、料金が発生し続けてしまう可能性があります。これらの契約は、出国前に必ず解約手続きを行い、未払いがないように確認しておきましょう。

銀行口座の取り扱い

銀行口座は、出国後も維持できる場合があります。
ただし、口座維持手数料が発生したり、海外からの送金が制限されたりする場合がありますので、事前に金融機関に確認しましょう。

もし、口座を維持する必要がない場合は、解約手続きを行うことをお勧めします。
解約手続きを行う際には、本人確認書類や印鑑が必要となる場合がありますので、事前に銀行に確認しておきましょう。また、口座に残高がある場合は、送金手続きを行うか、現金で引き出す必要があります。